今年度導入した機材

今年、学園が導入、使用を開始した機械、施設ですが、耕作科が導入したGPS自動操舵システムがあります。 完全ロボットではないですが、既存のトラクターに取り付けられ、直線作業を自動で補正し、圃場での旋回操作のみを人的に行うものです。先週、日高農場で、デモを行ったのですが、フリーの電波を使用したため、トラクターの自動操舵が緩慢になってしまい、素人が畑を耕した状態になりましたが、札幌では、有料のラインを使用することで綺麗に耕すことができました。(使用したトラクターは、販売店からのデモ機でしたが) 

 

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圃場で試験したデモ機、来年度、購入できれば…1千万円はするそうです…


日高農場の畑は、一つの圃場が12ha、10haと非常に広い面積なので、テッター作業やロータリー作業は、学生には、技術と忍耐が要求される作業でした。(テッター作業は、GPSで解析されると作業機の重なりが多すぎたり、ロータリー作業はまっすぐ、畝が切れていなかったり…)このGPS自動操舵システムで、この両方から解放されます。 まだ、本校では導入できていないロボットトラクタですが、このように新しい技術(今回は、自動操舵とGPSですが、耕作科は、今年度、ドローンも導入しています。)の既存の機器(トラクター)への導入や運用の方法を学生たちには学んでほしいです。
 日高農場では、昨年末に完成した肥育牛舎は、この4月から完全稼働しております。
ひと独房に4頭まで、すでに3分房に3頭ずつ合計9頭の素牛(もちろん、自家生産牛)が導入され、全頭に生体センサーのU-motionを取り付けていますので、24時間牛の活動状況が把握できます。
このセンサーは、牛の採食、反芻、飲水、動態、横臥、静止を計測することが、牛の日々の動きをほぼ監視することが可能なりました。 これにより、データーが蓄積されれば、、早期の病気の発症を見つけることができ、肥育おいては、食い止まりや横臥事故などを防止することが期待されます。
小さい6か月ほどの子牛から、センサーを取り付けているのですが、この時期の子牛って、たまに完全に横になって寝るので、まして、少し広い肥育房ってこともあり、気持ちよさそうに寝るのです。(発酵床式牛舎なので、床が発酵熱で暖かいということもあると思います。 きっと気持ちが良いのでしょう)最初の設定では、横臥アラートが頻繁に発生しました。 テレビカメラも併設されているので、すぐに状態を見ることができるので問題はないのですが、たまに死んでるように見えるくらい爆睡している牛がいます。)今後少しづつ、設定を変えながら、熟成させたいと考えています。 
 畜産グループでは、今年度さらに新たな機材の導入を検討しております。 正式に導入時期が決定しましたら、ブログでも発表したいと思います。