ハッコー ホルスタイン ショウの開催

 6月27日に学内で小さな小さな共進会を開催しました。 本来ならば、5月に石狩でスプリングが、8月に道央祭が、9月にナショナルショウが開催される予定でしたが、今年度もすべて、コロナ禍の影響で中止になってしまいました。 非常に残念ですがこれだけは仕方ありません。 しかし、2年制の本校ですと、2年開催がないと全く、共進会の経験がない状態で卒業する学生が出てしまい、共進会に興味を持つ学生にとっては、最悪の状況になってしまいます。 秋には、コロナが収まってオータムショウなり、ウィンターショウなりが開催されるかもしれませんが、このまま何も行動せず、”仕方がないね”で終わらせるのも、やはり、我慢がなりません。(そういいう気持ちは、学生の方が強いと思います。)

 

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(最後のチャンピオン戦 ジュニアチャンピオンはウィス デンバー ロトでした。)

そこで、学内で、学内の牛だけで共進会を開催することになりました。 総頭数16頭

育成はJrとシニア、経産は2歳と3歳の合計4クラスの本当に小さな共進会です。 学生たちは、休日や実習の終わった後に、リードマンの練習や 毛刈り、牛洗いなど重ねて、27日の共進会開催を迎えました。

 審査には、今回コロナ禍の中、無理を言って、TMFの松原氏とエスティリアの佐藤氏にお願いいたしました。 

 共進会で数々の賞を獲得されているこの方々の前で牛を引っ張るのですから、緊張のほどは尋常でなかったと思います。(そのせいか、チェーンの引きが強くて、佐藤氏から指導を受ける学生がいました。) 

 特に、初めてリードするJrクラスの1年、2年生の女子の面々は、練習期間が1ヶ月でしたから大変だったと思います。 また、経産クラスを引っ張った1年生の男子も入学して1ヶ月足らずですから同じように大変だったと思います。 共進会の後は、牛の見方、改良の方向性、リードの方法などセミナーを松原先生と佐藤先生にお願いいたしました。 日曜の午前中の短い時間でしたが、学生にとっては、有意義な時間を過ごせたと思います。

 私も久々の共進会の時間を過ごせて、やはり”楽しいな”と感じ、牛を見て頂いたのも今後の牛の改良の方向性や飼養管理の問題点など勉強になりました。 16頭全頭の仕上げを担当した福井専門員は”やり切りました”と言っておりましたが、徹夜での毛刈りで本当に大変だったと思います。 また、この16頭の牛を寝ずに見ていた学生や朝の4時前牛舎に来て、餌を担当した学生も大変だったと思います。 このやり切ったという達成感は、共進会を経験してみないと味わえないものかもしれません。

 

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(グランド チャンピオンに選ばれた ジャコビー サブリナ(無茶苦茶大きいです))

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(2歳クラス 福井専門員が飛び入り参加して、1等を奪っていきました。)

さて、共進会が終わった翌々日、また、札幌牛舎では新しい子牛が生まれました。

今回は、海外からの受精卵です。 ドアマンの系統です! これもまた、新しい血統になって行ってくれることを願います。 これからも、頑張っていきます!