東北梅雨入り

 市場報告ばかりになりますが、実際は、5月から学生の実習が始まっていまして、現在、1年生が週替わりで日高農場に実習に来ています。
 農業後継者より、非農家の一般家庭の学生が多かったので、作業を教えるのも大変です。何が大変って”牧場の中は危険がいっぱい”と言うことを周知することがです。 ロールを刺したトラクターは走っているし(前が見えにくい)、電柵に囲まれているし(死にはしないが、とても痛い思いをする)、分娩したての和牛の親は、襲ってくるし(仔牛はとてもかわいいが、親はとても恐ろしい)と”ぼ〜”としてますと怪我をします。
 今週は、神宮祭なので、1年生の実習は小休止です。
 長期予報では、猛暑の夏になるとのこと、でも、今の日高農場の草の成長は、あまりよくありません。日中の気温はそれなりに高かったのですが、6月上旬まで、最低気温が、一桁で、低かったことが原因かと思われます。(昨年と比べても、3度ほど低い。写真は、雨の後、日差しを受けて靄がたちこめるパドックです。)
 また東北が、13日も早く、梅雨入りし、大変驚いています。 6月初めから、中旬まで、日高地方は、比較的安定した天気になるのですが、6月下旬ごろに東北地方に梅雨前線がかかると、曇りや雨に日が多くなる傾向になります。今年の牧草は、少し心配です。
 今年は、13日も早く、梅雨入りしたために、いつもと違う戦略を立てなければならなくなりました。今週の週間予報では、晴れはほとんど期待できません。来週初めには、快復しそうですが、今後の天候が気になるところです。
耕作科に新しいトラクターが導入されるので(20日だそうです。)作業効率が飛躍的に向上するとのこと。期待しています。
  市場は、今回は初日で一番最後の出場になりました。
頭数も、最近では一番多い893頭とかなり多く、F1も含めると1300頭もの頭数になっていましたので、市場の中は、”牛 牛 うし…”。 鹿児島の農家さんも買いに来ているとの情報もありましたが、最後の最後なので、実際のところ、落札価格は大変心配しておりました。
 結果は、百合勝安(292日、360kg)が82.5万円、隆乃国(287日、309kg)が82.3万円でした。
先月より、安くなりましたが、出場の牛も多くなりましたし、最後の最後だったわけですから、この価格でも、充分納得できます。(今までが、高過ぎたのとも考えられますし、実際、肥育農家にとっては、まだ高過ぎるはずです。)しかし、少しずつですが、落札価格も下がってきてますので、今後の動向が心配です。 (例年ですと、夏場は価格が下がる傾向にあります。昨年だけ特別で、上がり続けましたが・・・。)
 来月は、去勢3頭の予定です。