研修

 
先月は、全共のほかに、十勝へ肉牛農家さん2軒ほど視察、研修旅行に行ってきました。
 写真を撮って来れば、良いのですが、大体見ることにっ夢中になってしまい、忘れてしまいます…今回も写真はなしです。
 今年になってから、2回目の肉牛農家さんへの視察になります。 毎度、アース技研の植田さんの企画に参加するのですが、よくツボを押さえた農家さんを紹介してくださるので、毎回、大変勉強になります。
 日高の肉牛生産者会でも、年に何度も勉強会を開催してくれるのですが、生の現場の話は、刺激的で、”お〜!!こんな方法があったのか!!”、”これは、知らなかった!!”と思わされることが何度もあります。(聞いた話だけで、現場にその手法を取り入れるのは、簡単ではありません。やはり、”百聞は一見に如かず”です。)
 今回の十勝清水の農家さんは、元は酪農家から肉牛農家に変わられた方で、繁殖を180頭ほど飼ってられます。
 牛舎も自分たちで建てられるこの農場は、作業動線がとても考えられていて、仔牛舎のベッドはフカフカですが、ここで使い切るわけでなく、少し汚れたら、敷料は、繁殖牛舎に廻していくのだそうです。環境を維持しながら、コストも下げるというアイデアは、面白いと思いました。(ふつうは、汚れがひどくなるまで使いますものね。仔牛と親牛では、ストレスの抵抗力が違うから、この方法は、アイデアです。)また、副産物の利用も多種に渡り、とても日高では、真似できないものでしたが、とても勉強になりました。 
 後、メインコンピューターとスマホが繁殖データが共有されていることよりも、壁一面に一頭一頭の繁殖データ、系統が書き込まれていることに(しかも、字がきれいで、読みやすく、解り易い)感心させられました。
 帯広の農家さんは、繁殖牛が、150頭規模なのですが、周りは畑作農家ばかりで、牛飼うには、土地がもったいない思わせる場所にありました。 こちらでも、副産物の使用は、多種に渡り、さすが十勝は農業大国だと思わされました。
 こちらも、施設には、大きな投資はしていないようでしたが、その牛の管理の仕方は、”よく考えているな〜”と感心させられました。
 特に、弱い和牛の子牛をどう管理するかの話は、とても為になり、是非、学生にも聞かせてやりたいと思うほどでした。(生まれが小さい牛、ロボット哺乳に適応できない牛、他の牛に食い負ける牛をどう扱うか)
 最近、就農したいという学生も増えてきています。 でも、就農は、起業することと同じこと、収益、コスト、運転資金、経営規模など牛以外で考えなければならないことがいっぱいです。 
 ”牛だけでは、ダメです”と教えられた研修でした。