避難訓練

 

先週、日高町で、大規模な避難訓練が行われました。 津波に対する避難訓練自衛隊のヘリコプターが、農場のすぐ隣のヘリポートに着陸しました。
 日高町の住民の多くは、海岸線と川沿いに住んでいるので、ひとたび津波になれば、大きな被害が出ることが想像できます。 日高農場周辺は、高台にあり、避難場所に指定されています。ひとたび大地震があれば、多くの方が避難されてくることが考えられ、隣接する牧草地もきっと開放する必要が出てくると思います。そんなことは起きてほしくないと思いながら、ヘリコプターの着陸を見ていました。
 日高専攻の学生の作業も先週には、終了し、日高農場も冬の作業体系に移行しました。 移行と言っても、職員の休みが変更になるくらいで、大きな変更はありませんが、気温が0度に近づくと、各水槽のヒーターをオンにしていきます。 仔牛が、冷たい水だと飲まなくなり、餌の摂取量が減少するので、5度を下回ると水槽をオン、2度を下回るとヒーターをオンしています。(ヒーターは、今は夜だけ)また、おが屑だけだった分娩房も(分娩前後だけ、麦稈を入れていた。)麦稈をしっかりと曳いています。
 仔牛は、温度変化には、弱いので、ここはしっかり管理しています。
 先週の市場は、去勢で大きなミスと犯してしまいましたが、雌のおかげで何とか挽回することが出来ました。
 義平福の去勢を271日で1頭持って行ったのですが、414kgと信じられないような体重になってしまい、価格を下げる結果となってしまいました。 出荷する前にメジャーで計った体重は370kgほどで、(それでも、充分に大きいですが)大丈夫と思ったのですが、実際は、400kg以上ととんでもない数字で参りました。 日高町の農家さんからは、”肥育は、俺達の仕事じゃないぞ”と言われる始末…確かに、背中は弱いし、モモは厚いし、太らせ過ぎでした。義平福は、大きいというイメージがダメでした。それでも62.9万円で取引できましたので、助かりました。
 思いのほか、高く落札して頂いたので花美千の雌2頭です。(前回の久富福もそうですが、新しい種牛は、高く落札されています。 競争相手が少ないおかげ??) 共に64万円台と高い価格でした。1頭は、北平安×勝忠平、もう1頭は、菊福秀×安茂勝との組み合わせで、菊福秀の方は、伸び、高さともあり、良い牛だと思っていました。 本校の菊福秀が入っている牛は、どれも、高さ、伸びがあり、(お気に入りの体型の種牛です。)1頭は基本登録で83点をもらっています。藤良系の種牛の仔牛は、大きさにバラつきがあると言われることがありますが、本校では、今のところ小さいものは出ていません。でも、この冬に、安福久に芳乃国、隆乃国を付けている雌が分娩するので、どうなるでしょう? 心配です。