飼料代が、今年になってから、急上昇!! 今度も、20kgの紙袋で300〜400円の値上げ。 こうなると、バイパス蛋白が入っているものは、あまりに高いので、使用を中止することになりそうです。 昔は、TMRの設計を基礎に計算していたので、かなりいろいろなものを混ぜていましたが、今では、配合飼料が2種類、後はコーンサイレージ、ビートパルプ、ルーサンキューブ、チモシーロールパックとシンプルなものになっています。
 それでも、学生にとって日高農場の餌の給仕は、ややこしいと不満の声があります。 なぜって???それは、それぞれの牛に添加するサプリメントが多いからなんです。
 分娩前後の牛には、特に種類が多く、複雑・・・・ やっているものをあげてみると、 カーブエイドG(グリセリンとコリンが含まれる。分娩後の立ち上がり時に有効)、DFA?(オリゴ糖、低カルシウム防止)イーストカルチャー(もっとも有名なサプリメントのひとつ)ビタファーム(ビタミンA,D3、Eを給与)、ベントナイト(AB20だったけ)(カビ吸着剤)、ラクシュミ(便の消臭、発酵促進)と後ミネラルとおい!!いくつやってんだと怒られそうですが、それぞれ、役割が違うもので、どうしてもこれだけの種類になってしまうのです。(どこかのメーカーさん、ひとつにまとめた製品を作ってくれ!!)
 平均乳量が、1万kgを越えることは、牛にとっても大きなことのようです。 分娩後、1週間もしないうちに30kgを超えてしまう様な牛には、カルシウムが不足してしまうためDFA?は有効でしょうし、乾乳期間が長かったり、乾物摂取量に不安がある場合(ケトン症など)には、グリセリンなどを含んだカーブエイドは有効です。ビタミンは、免疫能力を強化するのでこの時期は必要。飼料のカビは、下痢、食滞の原因(もっと大きな病気の原因にもなる)にもなるのでカビ吸着剤は必須。
 どれもこれも皆必要、おかげで牛さんたちは、病気知らずです。(これで病気なったら、金返せですな・・・)
 一万kg以下なら、これほどまでサプリメントを給与しなくても良いとは思うのですが、やはり、今の牛の能力は、生理的なものを越えているように思います。 だといって、中途半端に能力を下げることは、収入を減らすことになりかねない。(放牧酪農に転換する、個体販売による収入に頼らないなどなどしないとだめですね。)
 でも、サプリメントやっている限りは、牛さんは元気なのでそれでよしってことにしましょう。