ゲノム検査

 2週ほど機械のことが続きましたが、もちろん、乳牛、和牛とも新しいことに取り組んでいます。 昨年度から進めているのですが、牛のゲノム検査検査です。

 昨年度、日高農場に繁殖に残していた勝早桜5の娘を最初に3頭お願いして、今回、福之姫を4頭、勝忠平、百合白清2を各1頭ずつお願いしました。

 書式が違うのは、あれなんですが、勝早桜は、受精卵の子、受精卵の子(平茂晴)に勝早桜を掛け合わせた子、あとは、高等登録(福栄)に掛け合わせた子です。 受精卵の子は、2代祖が安福久なので、期待通りの高い数値ですが、平茂晴の子でも意外に高い数値です。 あと高等登録の牛ですが、まぁそれなりの成績です。 しかし、親の哺乳量が高く、すでに2代連続で高等登録(残している2頭の娘とも)をしている繫殖成績抜群の牛ですので、改良しながら数値を見ていきたいと考えていました。その結果が、案外早く見ることができました。

 今回検査した福之姫の数値は、噂通りかなり高いですね。 福之姫×安福久が2頭、福之姫×幸紀雄が1頭、福之姫×百合白清2が1頭を調べましたが、やはり、福之姫×安福久は、Hが3つ以上あります。 受精卵を購入した甲斐があるものです。 

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福之姫のおかげでもありますが、ここまで進歩しました

 しかし、本当にうれしかったのは、本校でずっと自家繁殖している系統の福之姫も4つもHを獲得したことです。(写真の牛がその結果です。) 福之姫×百合白清×安福久×茂花国×安茂勝という最初のころの系統は、(上の勝早桜×福栄の一族でもある)どうなの?ですが、このころは、本当に和牛を始めたころで、血統もなにもない状態でしたが、少しづつですが、改良を重ねてここまで来ることができました。

もちろん、皮下脂肪厚、歩留基準値は、まだ低いですが、これも今後改良していきたいと考えています。

 今年度は、ホルスタインもゲノム検査を行っています。 最近は、メジャーどころの種牛の子牛をうませているので、どのような結果が出るか楽しみです。タイプの牛が多いので(ジャコビー、ケンダル、ソロモン、アットウッド、モントレー等など13頭を検査) 数値次第では、今後の繁殖にも影響すると思います。結果は、来月にも報告したいと思っています。

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これを手続きしてくれる会社に送ります。

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耳から検体を取ります