令和になって

令和になって、日高農場でも新しいことに挑戦しようと考えておりますが、正式に決定しましたら、発表させて頂きます。

さて、今年度も、すでに始まって1か月、新元号の令和も始まり、農場内では、色々なことが起こっております。

それは、良いこともあり、悪いこともあり、年号が変わっても牧場での日常は、そう変わるものではありません。

さて、この10連休、農場はもちろん休むことなく、餌やり、搾乳、うんち出しと変わらぬ作業だったのですが、 平成最後の日にホルの経産牛(4産、学園でも最も体型得点が高かった牛、ウィスリナの孫で、10万㌔の生涯生産の牛の娘)がバーンクリーナーの溝を飛び越えようとして、転倒しました。 転倒のショックが大きく、起き上がることが出来ず、かなり強い鎮痛剤を注射しましたが、半日経っても起立できず、吊ってみると後肢が完全に脱力している状態でした。 2~3日経過を診ましたが、改善せず、連休明けに、廃用になりました。この子の娘が、来月3産目の体格審査を受けるのですが、2産目で86点と点数が高く、今回も良い乳房で点数が期待できるので楽しみにしているのですが、娘はこの1頭だけ・・・せめて、もう1頭残したかったです。 ただ、既に孫は、2頭(1頭は、去年、共進会に出したジャコビーの小さい方、もう1頭は、今回生まれたアブソリュートの子です。)いるので、系統は維持できそうです。

f:id:hakkou-hidaka:20190520112123j:plain・アブソリュートの子です。大きくて長いですよ

5月3日、10連休も後半、嫌なことはこれだけで終わってほしいと願っていたのですが、これで、終わらないのが10連休です。 9時半に和牛の1頭が破水、約14日遅れ、付けている種牛が”愛之国”だったので、小さいだろうと考えていたのですが、1時間たっても肢が出てこない。 母牛も、お腹を蹴るそぶりが多くなってきたので、手を入れて確認すると、前肢はあるけれど、頭がない。 少し引っ張ってみても、触れない。 子宮が深くて、その上頭が横を向いているため、どうにもできなくて、獣医さんに連絡!! 和牛なら、少しでも耳なり、目に手が届いたなら、仔牛を助けられると獣医先生も頑張ってくれたのですが、届かず、帝王切開なりました。 

f:id:hakkou-hidaka:20190504150849j:plain・昨日、抜糸しました。 無事に快復してくれよ!

その日は、徹夜、仔牛はダメでした。肉牛専攻の学生も最後まで手伝ってくれました。お腹の写真は、この牛のもの、今は餌も食べて、抜糸を待っています。 牧場の牛の中には、子宮脱もいましたが、その後回復して、昨年、高等登録を獲得しています。この親も、無事に快復してほしいものです。

しかし、学生が、春から実習しているのですが、この2か月で、双子で肢が同時に出てきて難産、初産で、思っていた以上に仔牛が大きくて難産、(でも無事に元気に生まれました。)

f:id:hakkou-hidaka:20190518105357j:plain・百合白清2×諒太郎×安福久です。雌も1頭います。

など、夜の分娩で難産、助産が多く、分娩ってこんなに大変なのかと驚いています。(最近和牛の助産が多い。)

日高農場の年間分娩頭数は、50頭ほど、多い月は、7頭~8頭ほどが分娩します。 4つある分娩房には、全てカメラが付いていますので、24時間見ることが出来ます。

今月も、後2頭ほど、生まれます。昨日の妊娠鑑定でホル、和牛あわせて、10頭がプラスでした。 全頭無事に生まれてほしいと願っております。