渡りの季節

 

渡りの時期になりました。 写真は、日高農場上空を飛ぶ、白鳥の群れです(大変見難いですが…)2年生も同じように本校を巣立っていきました。 今週末には、新2年生が実習に来ます。 迎い入れる準備を始めないといけません。
 年末年始、牛の病気が多かったですが、気候も暖かく、春の日差しにもなってきて、牛もパドックで気持ちよさそうに日向ぼっこしていることが多くなりました。 地面はぬかるんでいますが、例年ほどはひどくないようです。
 しかし、先週、私、作業中に滑って、あばら骨を鉄柵に強打しまして、ひびが入ってしまい、一時は、咳をしても、鼻をかんでも、力を入れても激痛がはしる状態になってしまいました。
 遺伝的に、痛みには弱いらしいのですが(遺伝子検査をしました。)、それしても、”ものすごく”痛いです。 強打した翌日が人間ドックでしたので、病院には行きましたが、基本、あばらにひびの治療は、”安静”が一番らしく、痛み止めを飲んでじっとしていることが大事だそうで、10日ほどは、痛みを我慢しなくてはならないようです。 牛乳飲んで、ご飯をいっぱい食べて、日光に当たって骨の回復を早めたいと思います。
  とても、面白いテレビ番組がナショナルジオグラフィックで放送されています。
 タイトルは、”すご腕動物ドクター”という番組であります。
 獣医ものと言えば、ペットものが多いのですが、この番組の半分の患者は、家畜です。最初の頃は、患部は”モザイク”がかかっていたのですが、最近は”なし”!
 子宮、精巣など”もろ”に映っています。この前など、難産で切断された仔牛の頭部が映っていました。 日本の番組では、まずダメでしょう。
 去勢、分娩助産など手技、家畜の扱い方など、多少扱い方が”荒いな”と思う部分はありますが、モザイクなしで見れますので大変面白いですし、勉強にもなります。(他の人の方法などあまり見る機会がない。)

 また、アメリカの牧場が決して、大規模ばかりではなく、家族経営でやっているところもあることがわかります。(東側、中西部までは、家族経営の牧場が多いとされています。) 雑誌で取り上げられるような先端技術ばかりでなく、日本の農家と同じようなこともわかり、アメリカの農業の一面を見ることができます。
 番組中、多くの患畜を見れるので、安楽死、助けられなかった助産などあまり経験することできない事柄を学生に教える際には、こういう番組を利用するのも良いかもしれません。(死産になりやすい、双子、過大児、失位などの判断基準として、文字、写真より明確にしやすいですし、学生も解り易いでしょう。) 
 現在パート3で、これからも続いてほしい番組です。