下痢ばかりしていた和牛の仔牛たちも、だいぶ体が丈夫になり、風邪を引いても前のように引きずらず、2日、3日で治るようになってきました。 体のサイズは、親に付いている者より一回りは小さいですが、ここのところ餌もよく食べるようになってきたので、少しずつですが大きくなってきているようです。 
 和牛といえば、ホルスタインの子牛より小さいのだから、餌もミルクも少なめでよいと考えていましたが、今はちょっと違ってきました。
 母親の和牛の乳量も日量で10kg近く出ているらしく、今まで4kgほどの哺乳では全然足りないようです。 またスターターも1ヶ月で1kg、2ヶ月で2kg、3ヶ月で3kgと食べれるだけ給与した方がよいとされました。 もう、ほとんどホルスタインと変わりません。
 生まれてからの数ヶ月は、体に余分な脂肪がありませんから、ここで下痢、肺炎などにかかってしまうと一挙に衰弱し体の増体は低くなってしまいます。 だから、この時期にどれだけ栄養を吸収させれるかが問題なのです。(以前、子牛の頃、ひどい下痢をした和牛を肥育したことがありますが、体重は充分だったのですが、ロース芯が細く、歩留まりも低かったことがありました。 このことから、子牛の頃のダメージは大きくなっても取り返せないことがあることがわかります。)
 治療ばかりしていて神経質だった仔牛が、やっとなれてきました。
毎日、餌をやり続けたことがことがきっかけで、心を開いてくれたようです。(擦り寄ってくるから、かわいさ倍増、今回は繁殖に残すからもっとかわいがろう!!)
 最近、ホルスタインでも和牛でも少し神経質な性格のものがいます。 改良、改良で血が濃くなっていることも原因のひとつだと考えているのですが、はっきりとしたことはわかりません。(いじめてなんかいませんよ) 出来るだけ、手を掛けてやることで、人間に不信感を持たなくなるようにしてやりたいと思っています。
 餌の値段が上がって、内地からの牛の購買が少なくなってきたそうです。 でも、牛乳は足りないので増産が必要。牛乳の値段を上げてもらわないと酪農家はたまりません。(アメリカでは、ステーキの値段が上がっているそうです。 どこも餌代は上がっているため、地球温暖化はいろんなものに影響を与えます。)