哺乳乳首

今月の和牛市場、ホル市場共に高値が続いています。
(写真は、セリの後の削蹄でして、卒業生が働いています。)
今月は、当場から、去勢1頭、雌2頭の合計3頭出場しました。 今月は、2日目、びらとり農協さんの百合茂×安福久の1頭目から98.4万円といきなり、”びっくりぽん!”の価格でのスタートでしたが、去勢でも70万円以下は、少なく、雌でも、もう60万円は、当たり前の相場です。
 当場の1頭目、福安照(292日、体重286kg)と少し小さめですが、毎回、尾枕ついてしまうので、抑え気味での出荷です。落札価格は64.4万円と、先月の同じ種牛の平均価格よりかなり高めで落札して頂きました。美津照重(281日、288kg)体高もあり、好きな体型でした(百合茂が2代祖です、やっぱり百合茂が入ると体型が好みになります。)。落札価格は、67.8万円と先月の平均価格より少し高め、日齢からすれば、かなり高めで落札して頂きました。 先月から、雌が続きましたが、2か月ぶりの去勢、芳乃国×百合茂(264日、329kg)は、なんと!!83.1万円で落札して頂きました。 百合茂の繁殖牛は、当場での最大勢力ですが(7頭)、本当に、残して良かったと思える牛です。もう、手に入らなくなってしまったのは、残念です。今は、幸紀雄を付けています。
 ここまで、価格が上がってくると、仔牛の管理が、とても重要になってきます。
 基本、当場では、親付の自然哺乳なのですが、ブログでも書いていますが、人工哺乳もしております。
 年間の哺乳頭数は、それほど多くないのですが、哺乳乳首だけは、10本ほどあるのではないでしょうか。
生まれた直後の和牛の仔牛は、虚弱な牛がいたり、また、初産の仔も初乳を飲ませてから、親から離なすのですが、和牛の生児体重が25kg〜40kgと幅が広く、口のサイズもまちまちな為、これくらい必要になっています。
 少しのサイズ、ゴムの硬さの違いで、自力で飲めなかったり、誤嚥したりするので、選ぶのには、経験が必要で難しいのですが、出来るだけ、早く、多くの乳を飲ませることは、冬のこの時期、得に重要なので、無駄なようでも沢山用意してます。 
 80万円もする牛を、殺すわけにはいきませんから。