先月は、口蹄疫の影響で出荷するのを延期しておりました和牛の素牛を今月出荷しました。
 (昨年完成したばかりの市場)
和牛の素牛には、一応目安となる規格があります。 10ヶ月で体重300kg、日増体量が1kg以上が目標になります。1頭が10ヶ月を超えているので、これ以上待つわけにはいきません。
 今回、2頭出荷しましたが、1頭は289kg、もう1頭が336kgでした。 体重の軽い方は、初産の仔のため、仔だしが小さい種牛を使用したので、多少軽めに仕上がりました。(また、初産の仔は、基本人工哺乳なのですが、人工哺乳は、母乳に比べると体重が軽めの仕上がりになります。 もちろん、ミルクを多くやればよいのでしょうが、多回数も3回くらいしかできないので限界があります)
 ただ体重が、重いだけでもダメで、(お尻に肉が付いたものは安い)骨格がしっかりした牛でなければなりません。 今まで、使っていた場所に比べて、新しい素牛の房は、明るく、広く、快適なのでより良い素牛が作れると思います。
 
(1時間に100頭以上競られていく・・・)
今回の早来市場の平均価格は、41万円でした。 私たちの牛は、初産の軽い牛が、38.9万円で大きいほうが50.9万円(種牛が百合茂です)とかなりよい価格をつけていただきました。
 もちろん最高価格の牛は、60万を軽く超えているのですが、今回価格が下がり気味の中、この価格がついたことは大変うれしいことでした。 今年、和牛は雄しか生まれてきていませんので、5頭ほどまだ牛群におりますが、次回の出荷は、来年1月になります。その頃もよい価格がついてほしいものです。