ナショナルジオグラフィックの番組で”ハンター・ハンテッド"というものがあります。 日本語で訳せば、"殺るか、殺られるか”とでもなるのでしょうか? 野生の動物が人間を襲った事件をあらゆる面から検証する番組です。 たいていは、肉食系の動物(熊だとか大型猫科だとかが多いです)が人間を襲うのですが、この前の回では、ケープバッファロー、アフリカ黒水牛の話でした。 
 この水牛、アフリカでは、黒い悪魔なんても呼ばれているくらい気の荒い水牛です(大藪晴彦の小説でも、書いてありました。)が、今回は今までとはちょっと話が違い、この水牛は、人間に復讐するという話なんです。自分を撃った人間、仲間を撃った人間を認識し、待ち伏せし襲ったというのが今回の結論・・・(二回の事件ともグループを襲撃した際、その中から、的確に撃った相手を見つけている。)
 水牛にこのことが出来るということは、もちろん牛も出来ると考えてよいと思うのですが、ちょっと短絡的でしょうか?
 牛が、獣医さんを嫌うことは、有名です。 注射は打たれるし、痛いところは触られるし、良い事は(病気を直してもらっているのですけど・)ひとつもないからですが、でもこれは、獣医さんの白衣、消毒液の匂いからで顔など細部を認識してではないと思っていました。
 馬を調教で、ボイストレーニングを取り入れてますが、学生が私の声色を真似て命令すると言う事を聞きます。 これらのことからやっぱり、馬も細かな認識はできず、音からの認識だと思っていました。
 チンパンジーなどかなり高等な猿人になると、顔から感情を理解することはわかっています。 けれど、今回の番組のように、水牛が服装や匂いでなく、人間を顔から判断しているとしたら、細部を認識、確認することが出来る(顔の変化も理解できる)と判断してもよいのかなと考えるようになりました。
 そこで子馬で試してみました。 まず、普通の顔、笑った顔、怒った顔、寄ってくるか実験です。 怒った顔には、近づいてこなかったところをみると、やっぱりある程度認識しているようです。
 結論。 動物に近寄る時は、笑顔で!!!(単純すぎるかな)