自動離脱ミルカーが付きました

札幌牛舎は、現在、大掛かりなリフォームを行っています。

キャリロボの設置と自動離脱の搾乳機を導入することになりました。

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天井にレールが施工されました。


長年、札幌牛舎では、ミルクメーターと警報機しか付いていない搾乳機を使用していましたが、漸くと言ってはなんですが、自動離脱が付くようになります。

搾乳機の取り付けに比べて、取り外しはそれほど難しいものではないですが、真空が抜けきらないうちに外した場合、牛が痛がり、それが牛の蹴り癖(特に初産牛)につながります。離脱装置を付けることで、その心配がなくなるのと取り外しの条件が一定になるので、乳房炎も防止できます。

日高農場では、10年前に自動離脱の搾乳機を導入していたのですが、今回導入したミルカーは同一機種ではなく、更に進んだ機種になっています。

以前導入した日高農場の機種は、乳量と自動離脱が行えるものでしたが、乳量に関しては、流速を使って計測している為、搾乳スピードで乳量が変わる為、乳検などに使用することが出来ませんでした。

 今回の機種は、乳検対応ですし、現在計画が進んでいる動衛研に乳サンプルを提供することも簡単に採取できるようになりました。

 また、乳温、電気伝導率も計測でき、乳房炎の早期探知も可能となり衛生管理としては、かなり進歩します。 

 ただ、データを飛ばすためにはWi-Fiの設備が必要ですが、牛舎にはない為、この工事も来月行います。

 今年で建設から50年を迎える古い牛舎ですが、中身はドンドンupdateしていきたいと考えています。

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学園の牛は大きいので、間に入るのは大変ですが、しゃがむ回数が半分になるので、

私のように腰が来ている人には大変助かります。