受精卵移植牛

 

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     リニューアルした札幌牛舎と4Eを獲得したイライザ

 最近の学園では、いませんでしたホルスタインの受精卵移植の牛が今年は2頭生まれています。 2頭とも1昨年共進会で使っていた牛から採卵し、特に1頭は、日胆の共進会でリザーブチャンピオンだったジャコビー サブリナの子牛です。 アットウッドからの採卵の他に本牛自体もエアリフトでメスを生んでおり、2頭とも12か月令にならないのに体高が130㎝を超えており、親譲りの体格を備えております。今年は、コロナの影響で共進会がありませんでしたが、来年度、再開されましたら是非出陳したいと考えています。

 基本、私が以前いた日高農場で移植した牛がほとんどでしたが、今年は札幌でも移植を行っています。 今回は、日高農場から持ってきた和牛の受精卵を2個移植しました。 福之姫×安福久、福之姫×幸紀雄の2個です。 

 多くの方が”札幌牛舎でも和牛なの…”と考えていらっしゃると思いますが、実は、今までの八紘学園と違うことに取り掛かっております。

 今年度からホルスタインの受精卵を外部導入し、国産と海外の1卵ずつを受胎させています。

 50年前に海外からホルスタインを輸入して以来、ずっと自家繁殖してきましたが、ゲノム検査や今後の改良などを考えた上で今回の外部導入となりました。

 国産導入卵はエリザベスの血統でサクランド ユニクス エミリオ にサイドキック、海外導入卵はノナウデール ジャスミンの血統でノナウデール DM サンキッスドにロートラストとなり、国産受精卵は、来年の春、海外受精卵は夏に生まれる予定です。今年度中に現在繋養中の牛から採卵を予定しており、また、もう1卵国内受精卵を導入しています。

 もちろん、和牛の受精卵の導入は継続しており、日高農場では茂勝久を移植し、紀多福も購入しております。

 今後の八紘学園の牛の改良に注目してください。