昨日は、終戦記念日。 日本人にとって、戦争は、だんだん遠い記憶になっていくのでしょうね。
(ケーニッヒシュタイン要塞から見るエルベ川 エルベ川の誓いで有名)
海外を放浪していた時、行きたいと思っていた場所が、ありました。
 
エルサレム 3つの宗教の聖地 いくつもの戦争の原因)
 その場所は、アウシュビッツイスラエルにいた時に、ホロコーストから生還された方にお逢いしたこともあり、20年ほど前ですが、社会主義体制が崩壊して、東ヨーロッパが行き易くなりった際、立ち寄りました。  人間は、ここまで残忍になれるのか、その異常性に驚かされます。幅1mもない場所に4人も入れる独房、降車場からガス室、火葬炉まで、まるで工場のようなレイアウト。家畜より劣悪な住居・・・(ほかにも人間から作った石鹸、皮膚で作ったランプの傘、ブックカバーなどヨーロッパでは見ることができた)600万人が消えました。(これが、原爆開発の動機です。国も軍隊も持たないユダヤ人が唯一自分たちを守るためにできたこと)
 アメリカをヒッチハイクで廻っていた時には、偶然、真珠湾で沈んだ戦艦アリゾナに乗艦していたという人の車に乗せてもらい、いろいろ話を聞かせてもらえたり、ツーソンにある航空博物館(ここには、B−29を実物で見るとことができます)では、B−17爆撃機を前にベルリンに爆撃に行った元パイロットから話を聞くことができました。(真珠湾は、地獄のようだったそうでし、ドイツの爆撃は、多くの飛行機(仲間)が、目の前で撃墜されたそうです。)

ドレスデン 第2次大戦、ヨーロッパで最も多くの被害を出した都市)
 戦勝国の御二方とも、勇ましい話は、あまりされませんでした。 特にアリゾナの元水兵の方は、戦後すぐ、日本に進駐されたので、東京や広島の惨状をよく知っておられました。
 今では、このような話を直接聞くことも難しくなってしまいました。昔の話をされながら、遠くを見る寂しそうな、悲しそうな目が今でも記憶に残っております。