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7月になりますと学生たちも少しずつですが、卒業後のことを考え始めます。今年も後、半分ですから。
卒業後の事・・・つまり就職のことです。
札幌の本校では、ヘルパーや農業法人などの就職説明会を開いたりしています。
実家が農家の学生は、後継者ですから、家を継ぐと決めたら、実習に行くとか、海外に研修に行く、家に帰るなどはっきりとした道ができるのですが、非農家の学生は大変です。
だって、農業するには、土地がいるから。
就農するには、さすがに経験が足りませんから、農業法人に就職する、実習に行く、ヘルパーになる、受精師なんて道になります。
私自身、非農家出身ですから、彼らの相談役になれればと思うのですが、彼らの年齢の頃、私が農業を選んだ理由が少し変わっていたのです。
”外国に行く為”これが農業を選んだ理由だったのです。
私が中高校生の頃、テレビでは、”北の国から”、”オレゴンから愛””ライスカレー””大草原の小さな家”があり、映画も”遥かなる山の呼ぶ声””トム ホーン””スノウリバー”などなど、海外にあこがれる作品や農業がすごく格好良く(主演男優が格好良いのだから当たり前だが)見える作品が多くありました。
(イスラエルで住んでいた家から見た風景)
(イスラエルの牧場の放牧地)
卒業してから海外で暮らすことのなりました・・・牧場で働いたり、(カナダをホーボーで旅してた頃)
(湾岸戦争の頃、エジプトで)
放浪したり7年ほどたって、日本に帰って来ました。
人生、ドラマのようにはいきません。
そこには、変えられない現実もありました。
でも、ドラマのようなこともありました。
農業だと技術があれば、何の後ろ盾無くとも海外で働くことができたこと。
本当、ドラマの主人公のようにね。