前に書きましたが、4月になって、今年度は、怪我も事故もなく終わって欲しいと皆と話していたのに、1日にいきなりの事故・・・・
 早朝、 搾乳をしていると、”おや??ホイールローダーが動いてる???”
 朝5時から、動くことなんてまずありえないので、何かあったな?と言うことは分かりましたが、こちらも搾乳中動くことも出来ません。
 同僚が、息を切らせてやって来ると”牛が扉に肢を挟まれて動けなくなっている!”言うではありませんか。 ”え!!”慌ててフリーストール行くも、”扉って??”
 フリーストールは、山側がカーテン、海側が金属の扉になっています。 金属の扉は、昨年更新し、地面と扉の隙間は、わずかしかないはず。 それじゃ、その前のゲート(夏の間は、このゲートのみ閉める)との間に挟まれているのかとも思いましたが、それも考えにくい。 で、現場に行くと・・・。
言葉の通り、扉と地面の間に肢が挟まっておりました。(写真は、牛が寝ていた場所)
(この隙間に挟まっていた)
 完璧に挟まっているため、蹄がキーのように扉を留めてしまい、どうにもこうにも動かすことが出来ません。 仕方なく、車のジャッキで、隙間に差し込んだ鉄の棒を強引に持ち上げました。 扉は少し歪みましたが、何とか肢を出すことには成功!!
 傷口は、骨折か?とも思いましたが、鬱血どころか、固くなっており、傷口洗浄後、思いのほか、痛がりません。 骨折なら、痛がるべ??と考え、とりあえず、獣医さんに連絡。 診断も酷い骨折はないとのこと、でも血流が止まっていたとすると腐って爪(蹄)が落ちるかもと言われました。(それは、それで大変なことですが)
 それから、2週間以上経ちましたが、爪(蹄)は無事で問題なく、脹れもだいぶ引きました。
 フリーストールと呼んでいますが、和牛側は実は、フリーバーンです。
 和牛は、ほんと毎回考えられない事故を起こします。
 3年ほど前も、ゲートを越えようとして、子牛が首を挟んで窒息死しました。
このゲートの高さは、1m40cm。
死んだ子牛は、離乳したばかりだったので、体高1mにもなりません(大体80cm程度)それが首を挟んでいたのですから、その時の驚きようと言ったら。(パイプを登ったとも考えられるが、二段でも多分とどかない。)
 もう信じられない・・・・・って感じでした。
 これ以上、頭数が増えれば、育成、初産と経産の2グループに分けて管理し、子牛は、本牛舎まで連れて行き、親から完全に分けてしまおうと考えております。
 大体の事故は、防ごうと思えば防げる事が多いです。
これからは、先手、先手で、事故防止。