後産停滞も何とか回避し、(PGを打って強制的に排出させました。)ジュリアンの容態は、無事に快復し、現在、日量40kgほどのミルクを生産しております。
 ただ、分娩までの準備期間が短かったため、飼料の馴致が十分でなく、餌をまだ、食わせこめていません。今後、ケトージスなどが心配です。 まぁ今のところ、順調に配合を増加させているので、何とかなるでしょう。
(あと、子宮の快復も心配ですが・・・)
 最近、雨が多く、パドックが段々,泥状化してきております。 そこで、問題になるのがPDD(イチゴ趾皮膚炎)。 ホント、乾燥しないとダメですね。
 とにかく、牛舎に帰ってきた、肢からくさい匂いのする牛には、薬を塗ったり、ベッドに、乾燥剤をひいたりして一時しのぎをしております。 こうなると早く雪が降ってくれないかと考えてしまいます。
 
で、写真は、蹄底潰瘍の治療をした牛のモーラさん。
 潰瘍の部分が当たらないように、下駄を履かせてます。
 最初は、小さい潰瘍だったので、蹄病軟膏とFRパスタで焼いてしまおうとしたのですが、どんどん大きくなってしまい、とうとう獣医先生を呼んで、下駄を履かせてもらいました。 
 潰瘍は、接触していると大きくなってしまうのです・・・
 昨日、包帯を取って見てみましたが、また少し潰瘍の芽が出てきたので、切除して蹄病軟膏とFRパスタを塗って包帯を巻きました。 もうしばらくは、かかるようですね。
 蹄底潰瘍の原因は、色々ありますが、 ルーメンアシトージス、ビタミンの不足など、第一胃や栄養が原因のものと牛床、パドックなどの環境が原因のふたつの経路があります。 
 モーラは、離乳時大変な下痢をした病歴があります。 そのため、現在に至っても、他の牛と比べると乾物摂取量が低いです。配合の割合をトップまで上げると必ず下痢になりますし、(そのため、結局上げれない、だから、BCSは低い)腸も弱そうです。 だから、アシトージスにもなりやすいし、腸からのビタミンの摂取も弱いのかなと思います。
 子牛の時の下痢なんて、と甘く見ていると大変な目に合うことになりますね