宮崎県で痛ましい事故がありました。 サイロの中に落ちた孫を助けようとして、家族の方が3名なくなったと言うもの・・来週、当牧場もサイロ詰めなので、他人事ではありません。
 サイレージの詰め込み途中で、炭酸ガス、二酸化窒素ガスが発生することがあります。今回が詰め込み作業中の事故なのか、それとも、発酵ガス(、硝酸態窒素含量が多いサイレージだと亜硝酸ガスが発生する)硫化水素(サイロの廃汁と糞尿が混じると出ることがある)なのか分かりませんが、どのガスも致死性が高く、意識がなくなるため、どうしても二次被害が発生しやすいのです。
 助けようとサイロに入ったら、その人が倒れ、またその人を助けようとしたら、次の人も倒れ・・・これらのガスは、見えないので怖いです。(刺激臭のあるガスもある)
 当農場では、1日でサイロ詰め込み作業は終了しませんので、必ず2日目は、トラクターでブロアを回して、空気を送り、ガスを散らしてから中に入るようにしています。もちろん、学生にはガスの危険性を教えてます。”もし、ガスを散らす前にサイロに入って、倒れても、すぐに助けに行くことはできない。 ガスを散らすか救急隊が着てからになる、その場合、ほとんどが手遅れか脳に大きなダメージを受ける”と言うことを説明します。
 この説明を聞いたら、誰も勝手に中に入りません。 
 でも、実は牧場という場所は、有毒ガスが発生しやすい所でもあります。
堆肥でも発生しますし、酪農用洗剤もとり扱い方を間違えると危険なガスが発生します。 私自身、洗剤でガスが発生したパーラーピットに入りかけた事がありました。(刺激臭で気付いたことと、このガスの知識があったので助かりました)
 気が付くと牧場の中は、危険がいっぱいです。 飼育している生き物は、体重が800kgにもなる。 作業機械は、刃やPTOがむきだしだし、サイロや堆肥からは、有毒ガスも発生する。 
 来週のサイレージの作業は、事故無く終わらせたいと思っております。
でももって、ただいま、牛舎は、リフォーム中です。
毎年、何がしか改良するのですが、今年はこれ、カーフペンです。
これが
こうなります。
さらにもう3頭分!!
来週には、完成図を披露出来ると思います。