最近、農業に関しての番組が多いような気がする。
この1週間テレビを何気なく見ていても、”カンブリア宮殿”では、豚の平田牧場、”ルビコンの決断”では、野菜の新福青果、”クローズアップ現代”では、スーパー雑草”学べるニュースショー”では、食料自給率減反政策について)
ニュースでは、十勝川温泉のモール豚(温泉で育てる豚だそうです)・・・
 農業の関係の番組は、酪農だけでなく、できるだけ見ようと思っているのですが、これだけ多くなってくると、ちょっと大変ですね。 それだけ、皆さんが農業や、食料に興味、関心を持っていると言うことなんでしょうけど。
 今回、興味があったのは、新福青果と学べるニュースショー。
今の時期、学生の就職活動が活発化してくるときなので、興味深く見させてもらいました。
 新規就農者年間で7万人ほどそうですが、その半分が60歳以上だという現実。 現在の就農者の70%が60歳以上なのに新規就農のその半分も60歳以上だということ。
 新福青果の従業員がすかさず、”趣味の方ですね”いった言葉。
 農水省の統計だと、昨年の40歳以下の就農者数は、1万5千人足らず、うち、5千人が雇用就農者、40歳以下の新規就農(自分の農地を持った農家)は、1万人しかいないんです。これって、少ないですよね。
ましてや、新卒の就農者は、1300人だけだそうです。(これって、後継者は、統計に入らないのでしょうかね???)
 数字を、読み解いていくと段々悲しくなってきます。(恐ろしくなる??)
 このわずかな新卒の就農者のうち、3年後、5年後一体何人が残っているのでしょう。
 本校の非農家の学生が、卒業後就農しても、数年後やめる子がいます。
休みが無い、給料が安い、体が壊れた、色々やめる理由はありますが、農業は、夢だけでは出来ない、楽な仕事でないことは、確かなことです。
 テレビで、補助金をもらっていることに批判的な人もいますが、食料自給率を上げるためには、必要でしょう。(フランスの自給率が100%を越えているけど、補助金もすごくもらっているのは有名なのに、番組では無視・・・イギリスは、直接支払いの補助金自給率を上げました。)所得が保証されなくて、だれが作るのか。(今の価格は、小売が値段を決めて、それを農家に押し付ける。農家のコストなんて無視ですから)
 でも、一番感服したのは、 平田牧場の社長のことば、”良いものを作るのには、コストがかかる”
 日本の消費者もわかってくれるでしょうか・・・・