毎年、製薬会社から、新しい製品が出るとサンプルを頂きます。
今年は、このカルチャージ!!

分娩すると乳牛は、ミルクを生産するためにカルシウムを大量に骨から導入しなくては、なりません。
だから、乾乳期、カルシウムを一時減らし、飢餓状態にて、骨からのカルシウムを動員させます。 もちろん、それでは足りませんから、第2リン酸カルシウムを分娩後経口投与するのですが、消化吸収するのに時間がかかってしまいます。 そこで吸収の早いグルコン酸カルシウムに変更になったのですが、牛によっては、カルシウムが充分ではない場合がある。
 さらに3年前からDFA3(オリゴ糖)を給与して、骨からのカルシウムでなく、腸内のカルシウムの吸収を高め、(つまり、乾乳末期でもカルシウムを給与する)餌からカルシウムを吸収できるように変更しました。
 DFA3は、確かに効果はあるのですが、分娩後、低カルシウムの症状を出す3産以上の経産牛がいます。いままでは、グルコン酸カルシウムでフォローしていたのですが、今年、このような製品が出ました。 消化、吸収が早く、血中カルシウムの低下が少ないというこの製品。 早速、前回の分娩で使ってみました。 評価は、”かなりよさそう”です。 今回の分娩は、陣痛が弱く、ちょっと低カルかなと思いましたが、その後、後産停滞、食滞も無く、順調に経過しました。 まぁ難点と言えば、分娩4時間前に一本目を飲ませることですか。
 もうひとつサンプルを頂いたのがこれ、ハエの殺虫剤の”エコスピード”
何にでもエコを名前に付けるのは如何なものかとも思いましたが、今までにない方法なので、早速これも使ってみました。 これ、壁にこの溶剤(希釈したもの)を塗って使用するもので、 壁に塗った溶剤をハエが舐めてそれで死ぬと言う製品。効果も1ヶ月ほど持続すると言い、今ままで噴霧器で散布するより効率的です。
 アライグマの母親が捕まりました!! これで残りは、子供が3匹 だと思ったのですが、今日、でっかいアライグマが牛舎を横切っていきました・・・・他にもいるの?? アライグマってつがいで子育てするんだったけ?? しばらくは、アライグマとの戦いは続きそうです。