日高農場で一番危険な機械と言えば、刈り掃い機(ブッシュカッター)とチェーンソー(これは、危険なので学生はダメ)になります。 もちろん、他の機械でも危険な場合(特にトラクターに取り付ける作業機など)あるのですが、一番取り扱いに気を使うのは、このふたつでしょう。
 特に、ブッシュカッターは、一年生も取り扱うこともあるので、より気を使うことになります。
 私が、学生だった頃は、手鎌で草を刈らされましたが、(入学すると新品の鎌が支給されました)今では、あまりに前近代的です。 基本的に日高農場では、ブッシュカッターで草刈をさせます。
 2年生が使用する場合、フェイスガード付きヘルメットかセイフティサングラス(至近距離からの散弾銃の弾も大丈夫と言うスグレモノ)の着用が義務です。

 ヘルメットなんか、各自ひとつずつありますから、汚いから”イヤ”なんて言わせません。(ヘルメットの着用は、学生には不評です。)私達も、持ってますが、もっぱら、馬の種付けなんかに使用してます。(ひずめが、頭に落ちてくることがたまにありますからね)
 本当は、安全靴も履かせたいところですが、これは、運用方法で何とかしております。 つまり、機械を取り扱っている人間の側では、他の人間は作業しないと言う方法です。
 一年生に作業させる場合は、最初にできるだけ恐ろしい話をします。刃に草が絡んで、エンジンをかけた状態で取ってしまって、一緒に指まで無くしたこと、枕木や石などに、刃が当たって、その反動で足を切ったこと、ちょっとした油断が大きな事故を招くことを話します。
 私の小学校の時の友人の父親が、ブッシュカッターで指なくしてましたからね・・私の場合は、それがトラウマになっていますね。だから、絶対、エンジンのかかった状態では、刃に触らない。トラウマって、結構大事です。
 写真の汚いブーツは、私がチェーンソーを使う時に履く、ペコスブーツです。靴先が硬質プラスチック、底に鉄板が入っていて、ものすごく安全です。
 あと、ズボンの上にはく、チャップスも持っています。
 チェーンソーなんて、そんなに使わないのですが、昔、少し木こりをしたことが、あって、その時の親方にチェーンソーを使うには、最低これが必要だと教えられ、それで持っています。
 あの時に親方に言われたことが今でも忘れられません。
”安全に使えるようになって、始めて”出来ます”と言えるんだぞ”
 その時、私は、楽だからと、帽子に軍手でチェーンソーを使ってました・・・