日高に今、残っている綿羊です。繁殖用雌羊は、とうとう3頭だけになってしまいました。 私が学生だった頃は(20数年前ですが)、繁殖用雌羊だけで80頭近くいましたし、分娩シーズンにもなりますと、200頭近くなりましたから、今の頭数は、なんとも寂しいものです。 
 20年前には、北海道には、かなりの頭数の羊がいたのですが、輸入ラムの増加などで、価格が暴落し、年々減少の一途でした。ここ最近、内地でジンギスカンブームで、以前よりは、価格は上昇しましたが、頭数の増加は、あまり無いそうです。 
 繁殖用雌羊の不足、分娩する頭数が、平均で2頭も無いので、更新するのがやっと・・一年で1度しか生まない季節繁殖の性質(最近は、季節外人工授精もありますが、この人工授精は、羊の腹部に小さな穴を開け、内視鏡を使って子宮に精子を直接入れる方法で、結構、ある意味えぐいです。 もちろん、普通の人工授精もありますが、受胎率が低い・・・)ラムで60キロほどで出荷して、キロ3000円でも18万円(これでも、かなり高い価格だそうです)他の家畜に比べて、利益が薄いのは、確かです。
 フランスのプレサレのような高級羊肉(キロ1万円以上)になれば、話は別でしょうけど。
日本でも焼尻島の羊は、このプレサレと同じような飼育方法で生産され高価格で取引されているそうです。出荷頭数は、年100頭ほどでなかなか手に入れるのは難しい言われるほど、人気だそうです。

でもって、この写真の羊、今年購入することになった羊の雌2頭です。
由仁町のとある牧場のご好意から、2頭購入することが決定しました!!
当初、予定していた予算では、難しかったのですが、札幌の小倉先生の助力で、なんと2頭も導入できることになったのです。
 折角、増頭するのですから、今までような子羊の生体販売だけでなく、 将来的には、野菜科の野菜とじんぎすかんクラブのたれと日高農場のラム肉で”ジンパセット”(ジンギスカンパーティセットのことをこういうらしい??)で売り出したいな考えています。 まぁ、今のところは、私の頭の中だけの計画ですが。
 この羊達、できれば、来週には、引き取りに行きたいと思っています。