美人の基準って言うものは、色々あると思いますが、まず一番に来るものは、人の目を引くということでは無いでしょうか。
 牛の場合も一緒です。特に共進会においては・・・
100%完璧な牛なんていませんから、何処其処か欠点はあります。 それを覆い隠すくらい良いところがあれば、人の目は、欠点よりも好い方に目が向きます。 ショーって結局この点に尽きると思います。 人間のモデルさんのなかでも、え??この人が??と思うことがありますが、その人が一度舞台に立てば、人の目を引き寄せますよね。 何でだろ?と思うことがありますが、それがオーラ(その人の好いところ)なんでしょうね。
 牛も、それぞれが長所、欠点を持っています。 それをどううまく表現するかが、リードマンに求められる資質なのだと思います。
 写真のように、頭を下げ、ちゃんと歩いていない牛は、たとえ好いものを持っていたとしても正しく評価することは難しい。 でも、リードマンがその牛を理解し、(どう表現すれば、この牛が好く見えるか)リードできれば、うまくすれば、自分の評価以上の結果を出すことも可能になるかもしれません。
 今回の牛は、長所よりも、欠点がはっきり出やすい牛でした。
 横身の綺麗な牛でしたから、それを強調するために、頭を上げて、首の下の皮をあげ(いわゆるフェイスリフトですね)綺麗な歩様で歩く必要がありましたが、それが出来ないと首が短く、パワーの無い(胸幅が狭く、華奢な感じがする)弱い牛になってしまいます。 
 会場では、結果悪い方になってしまいましたが、それが、この牛がもつ一面でもあります。 今回は、悪い方が見えすぎたということです。 調教が足りなかったんだなぁ・・・次回はがんばろう