この角のある動物は、今、場内で一番嫌われているエゾ鹿です。撮影場所は、家のすぐ裏、息子の通学路です。  
 先月の25日から31日まで、駆除期間だったので、少しは数が減ったような気がしますが、(真冬の時は、20頭ほどの群れだったので)本場は、鹿にとっては、天国みたいな場所。
 駆除期間中でも、国道に近いので、銃を撃つことできない、春になれば、牧草の柔らかい新芽が、秋には、デントコーンの実が食べ放題・・・実際のところ、撃たれて、駆除される鹿よりも、生まれてくる鹿のほうが多いかもしれません。
 で!!そのような環境の中、本校の耕作は、ここよりさらに、鹿たちがいる分場で、小麦の栽培を一昨年から、行っております。(無謀ですな・・・・)
 一昨年は、50アールと試験的でしたが、鹿対策を何もせず、合えなく全滅・・・すべて鹿の餌となってしまいました。
 昨年は、2ヘクタールと規模を拡大、鹿対策として、電柵を張り巡らしました。
 日高は、雪が少ないので、何とかなると思ったのですが、そんな年に限って、雪が多い。 1月、2月の大雪で下段の電牧に雪が当たって、漏電。運が悪いことに、そんな時に鹿が、小麦畑に突入・・・・食害にあいました。 
 電柵は、修理したのですが、一度味を覚えた鹿は、馬鹿では、ありません。何度も突入してきます。 電気に懲りないから、”馬鹿かな”とも思ったのですが、実は、電柵の電気が弱かったのです。
 日高の雪が多いといっても、札幌と比べれば、遙かに少ないです、その結果、雪は、固まり、氷になり、小麦の上に厚く覆ったのです。その結果、氷が、弱い絶縁体になり、電気が流れにくくなった為、鹿が電柵をくぐることができるようになったのです。(電柵の線が、プラス、地面にアースとしてマイナスを流している。つまり、地面と線に鹿が接触しないと電気が流れない。 また、雪が多かったので、電柵の下段の線の近くまで、雪があり、磁界により、電気が漏電しやすい環境があった。)
 こうなってしまっては、電柵は、何の役に立ちません。ただ、ただ雪が溶けるのを待つしかない・・・あきらめるしかないとおもったのですが。
 プロは、違いました。 ガラガーという電柵メーカーの技師さんに相談したところ、そういう場合は、下段をマイナス(アースに繋ぐ)して、下段の線と上段の線に接触したら、感電するように変更したらよいと教えてくださいました。 おぉ〜これなら問題解決です。
 ”鹿どもよ、来年は見ておれよ!!”