ここ日高も寒い日が続いています。 今日は、ここの温度計でマイナス15度!! 息をすれば鼻の中までこうる寒さです。 (旭川は、マイナス30度!! 信じられません) 昔、冬のノルウェーで実習していた時、北極圏に近いのでさぞかし寒いと覚悟して行ったのですが、なんとメキシコ湾流のおかげで、思ったより温かく(マイナス30度は行くと覚悟していた。)一番寒くてもマイナス20度ほどで案外高いものだと感じたものです。 でも、さすがにフィンランドまで行くととんでもない温度になるようですけどね。 何を考えて冬のノルウェーで実習したかというと”見たかったのです。 オーロラを・・・” 見れましたけど、ほんとに大変でした。 太陽のない生活があんなにつらいとは思いもしませんでした。一日が終わらない・・・何時かわからない・・・ノイローゼになりかけましたからね、さすがに。 でも、そのうち太陽が少しずつ昇るようになって、解消されていくのですけど。 今度は、この太陽が沈まない・・・眠れない・・・ホント、 大変な国です。
 この気温のなか、あの和牛の子牛はとても元気、鼻水も垂らさず、お母さんの周りをぴょこ、ぴょこと跳ねています。 このまま、元気に冬を越してくれればと祈っております。(今度、写真をアップしますね。 この仔は、かわいいですよ)
 この前、乳検でして、平均乳量が34kgほど、これで多分ですが、年間平均乳量は、11000kgほどになる予定です。 今年はがんばった!! 配合飼料もそれほど増やさず、これを達成できたのは、やはり新しい機械による牧草ラップサイレージのおかげでしょう。 草を良く食べる牛に病気なんてありません!! それと、面白いことがもうひとつ、非常に残念な事なのですが(本当は秘密にしたいのですが) 今、黄色ブドウ球菌に感染している牛がいます。 この菌、一度感染してしまうとなかなか治癒しにくく、乳質を悪化させるのですが、うちの牛は最初はさすがに20万台だったのですが、(だから乳汁検査に出したのだけれど)今では2万ほど。 とっても健康なのです。 普通はありえないのですが、牛に抵抗力があるとこの菌を押さえ込んでしまうのです。 それぐらい牛が健康だと言うこと。(もちろん強化するためにビタミンは給与してますけど、薬は一切給与していません。)ただ、これは無くなった、治癒したわけではないのです。 乳腺胞の奥底に静かにいつか出てやろうと隠れているのです。 これって結核菌と同じ。 だから分娩してから1週間ほどしてから乳汁検査するとブドウ球菌が見つかりやすいのは、分娩で体が弱って免疫能力が低下したから。そう、菌が働き出すわけです。 このブドウ球菌は乳汁感染する本当に恐ろしい菌なので、いくら体細胞数が低くなっても、搾るのは最後。 他の牛と接触しないように牛床の隣には牛を置かないようにしています。 それに牛床は常に乾燥しているように心がけてもいます。 健康でありさえすれば、押さえ込んでくれる。 牛の強さに感心する検定結果でした。