連日、偽装食品の報道が続いていますが、今日、有機米の偽装?が見つかっていました。 苗床を作る時に農薬を使ったことを3年間報告、申請していなかった(つまり有機米で無いということ)ことが、発覚したそうです。 この前テレビで有機米が普通の米の価格の2倍で販売されているとレポートしていましたから、信じて買っていた人は、どうなるのでしょうかね? 日本人は、有機は自分の健康のためという意識が強いですが、海外では(ヨーロッパですが)環境を考えて有機を農作物を買うという人が多いそうです。(つまりエコロジーです。)
 他のテレビで、バスク豚やフランスのシャロレー牛の飼っている光景を見ましたが、ともにブランド化されており、有機にて作られているようです。(シャロレーなど農家に130もの基準(質問)がされて、それに合格するとラベルルージュというブランドを名乗ることができるそうです。)そこでは、伝統がとても重要な要素のように感じました。
 もちろん、牛乳にも有機牛乳(オーガニックミルク)というものがあります。 この基準、EUの基準を呼んだことがありますが、かなり厳しいです。
 まず、基準の最初に来るのが、畜舎環境と動物愛護というのがヨーロッパらしいです。放牧(窒素量が170kg/haを越えないように)を中心とし、与えるものは、全体の60%以上を乾草など粗飼料とする。 サイレージだけの給与はダメ。(もちろん、作られた飼料は、遺伝子組み換えはダメ、有機で作られたものしかダメ)堆肥も有機のものしかダメ、化学肥料は、絶対にダメ。自然交配を進めるが、人工授精はOK。でも受精卵移植はダメ。薬も抗生物質を投与をした場合、法定の2倍期間、出荷禁止。(動物が痛みなどを訴えている時に使用か、日常的な投与は禁止)ホルモン剤は、繁殖障害の治療にのみ使用可能。
 これを読むたびに、自分のブランド、工場をもたないと、牛乳の有機化は難しいかなと思います。
 でも、前の雪印の問題で、工場の認定基準は、とても厳しくなりました。(けれど、札幌の本校には、ミルクプラントがあります!!)餌の値段は、上がるいっぽう。有機ものなんて、配合で牛に給与は難しい(非遺伝子組み換えは、可能です。日高農場は、土地が広いから放牧酪農にすれば何とか・・・・)病気の抗生物質治療は、今後難しくなるようです。 
 もしかすると、うちの学校って、有機牛乳を作れる土壌があるってことか!!