学生達が札幌へ一時帰省しました。 実習期間の最後にやる収穫祭に参加するためです。 今回のメインディッシュは、本農場からの緬羊の”ビッコ”くんです。(涙・・・・・)
 昨年の春、仮死状態で生まれ、私の人工呼吸で覚醒した(子羊は肺が小さいので加減が難しく、生き返ったのは奇跡)
この綿羊”ビッコ”くん、未熟児で体が小さいほか、肢の間接にも代があった為、起き上がれずずっと学生の人口哺乳で育った”ビッコ”くん。(でも、バンテージをしたり、間接を保護しているうちに、なぜか普通に歩けるようになった。 2度目の奇跡!!) 昨年は、体が小さいため、収穫祭では、食べられませんでしたが、今年は、充分に大きくなったので(生体重で70kg!!)、皆さんに食べてもらうことになりました。 マトンは初めてなので、おいしいかどうかわかりませんが、(ラムは、結構おいしい!! 牧草をいっぱい食べておおきくなるからでしょうか??)学生達に、味わってほしいと思います。
 さて、学生の実習も残すところ1週間となりました。 今年の学生の実習を少し早いですが、振り返ってみたいと思います。
 乳牛に関しては、去年に比べて、病気の発生も少なく、良く管理できたと思います。 大きな病気は、後産停滞ぐらいでしたし、乳房炎も、出しませんでした。(偉い!!)。去年、多かったコクシジウムの下痢、蹄病は、今年は、少なくこれは、彼らの管理が良かったことも要因のひとつでしょう。
 後は、繁殖さえ良ければ、完璧なのですが、これは、餌の設計の問題(乾草の成分が低かったなど・・・)微弱な発情を見つけることがなかなか出来ないこともあったようです。(家に帰ってからは、注意してみるように!!)
 和牛は、今年の問題のひとつ。 下痢が続いたことは、子牛が充分な初乳を飲んでいなかったことが原因なのですが、餌の給与の際、量がかなりいい加減なことも原因のひとつだったようです。(弱い牛は、良く注意しないと病気になりやすいのです!!)
 昨年は、機械を壊したり、牛舎にホイールローダーをぶつけたりと大変でしたが、今年は、うまく扱えていたと思います。何回、危険な行為はありましたけど。(家では、充分注意して、うるさく怒鳴る人はいなくなりますよ!!)
 全般的に見て、良くがんばっていたと思います。ただ、少し欲をいえば、もう少し動物を見てくれればと思うことはありました。
 後1週間、事故無く怪我無く無事に終わらせてくれよ、学生諸君。