残念なことなのですが、日高専攻の学生が中途退学することになってしまいました。 家庭の事情と言うことですが、とてもがんばっていただけに、退学は残念です。
 平成16年2月のデータでは、日本の全国の酪農家数は、28800戸だそうです。そして前年比で3.4%が離農したのだそうです。
 北海道だけで1.8%・・・が離農。牛の飼養頭数は、昨年牛乳の減産のため、牛自体も淘汰されたので減少していますが、離農農家も多かったため、いち酪農家の飼養頭数自体は、増えたそうです。
 日本の酪農家のほとんどが家族経営です。 多くても3人から4人(祖母、祖父、父、母、息子、娘の組み合わせ。)飼養頭数が増えれば、それだけ負担も増えるでしょう。 軽減するためには、機械の導入が必要です。 最近は、ロボット搾乳機、ロボット哺乳機など無人でできるものも多くなりましたが、価格が高い。 ロボット搾乳機など1機で50頭前後を搾ることができるらしいですが(機械の能力によっても違うらしいです)価格が2000万円はするらしい。 ロボット哺乳機でも300万円程度が必要だそうです。 機械の導入には、やはり効率が求められます。 飼養頭数がある程度大きくなければ、農家の経済的負担は大きくなります。
 それでは、ニュージーランドのように草地酪農にして、一日一回搾乳すれば、簡単に解決!!けれど頭数にあわせた草地(放牧地)を牛舎の周りに確保しなければならないのが、ネックになります。 (耕作放棄地を有効利用する方法もあるけれど・・・)
 なんだか暗い話ばかりになってきましたが、後継の担い手がいる答えた酪農家が全体の30%(他の農家はそれ以下のところが多い)もいることは、うれしいかぎり。 今回退学する生徒も、家に帰って、酪農を継ぐそのうちのひとりです。 酪農はいろいろな方法があります。それを考えるのがまた楽しいのも事実です。家に帰っても、仕事だけでなく、勉強も続けてほしい。 最近、やっと牛のことがわかってきたようなので、その調子で家に帰ってもがんばってほしい。