先週、体格審査がありました。 体格審査と言いますと体の各部位に点数を割り当て、100点満点中何点か審査することを言います。
 体貌と骨格、肢蹄、乳用強健性(乳用牛の特質からの変更)、乳器の4つに分かれており、一番点数の割合が高いのが乳器で40点で、肢蹄に20点、尻には、10点もの点数が割り振られています。乳用強健性が15点、残りの部位で15点です。
 今回、春に改正され、”優美な体形は機能的な体形でない”とされ、鋭角的で過度に体積が大きいものは、、生涯寿命において不利であるとなったこと。 よって、点数から体積の項目が無くなり、より現場の実情にあったものに変更された点です。 尻の形状の点数が上がったことは、その一つで、尻の形状が悪いと繁殖率が低いことがわかっているので、これが悪いと今まで以上に点数が低くなります。
 肢、蹄の形状は、生涯寿命の大きく影響するので、これまた大きな比重を占めるようになりました。(これは、うちのサリーという牛を見ても分かることです。肢、蹄の形状が悪いと様々な蹄病を発生させ、乳生産量を低下させます。)
 今回審査を受けたマギーと言う牛は、3産で87点も貰う事ができました。でも、特に乳房大きく、付着も低いので、決して優美な牛ではありません。けれども、点数が高かったのは、この改正のおかげかもしれません。
 このことから考えるに、点数が高い牛が、共進会に強い牛ではなくなるってことが考えられます。共進会に出陳される牛は、背が高く、体積もあり、鋭角的です。 でもこれは、機能的ではないとされたのですから、これからの種牛からは、選抜されなくなるはず・・・・・これって、ちょっと困る〜、共進会牛と乳生産の牛のふたつの方向がはっきりと分かれるのは、違う品種を作るってことではないのでしょうか????。