削蹄は、牛の健康を知るバロメーターとして役割を持っていると考えていますので、年2回の削蹄は、自分の管理方法の通知表だと思っております。
 蹄底潰瘍が多い時など、配合飼料を多く給与したせいか、それとも、泌乳初期に、あせって一度に多くの配合飼料を与えたせいか、などなどいろいろ悩んだものです。 現在は、配合飼料の給与量は1回3キロまで、1日最大14キロまで給与可能にしております(1日最大5回配合を給与しています、それでも時間的に給与時間の間隔が狭い時は量を減らすことになります。もちろん、14キロを給与するような牛は、1日の乳量が60kgを超えるような牛ですが、ほとんどの牛は最大12キロほどです。)泌乳初期の配合の増給量も4日で1キロを目安にしており、便が柔らかくなると遅らせるようにしております。
 ただ困ったことに、最近の牛は、乳量の増加のスピードが、餌の給与量よりもはるかに早いため、どうしても、牛がやせてしまう傾向にあります。その結果、発情が無くなったり、遅れたりして受胎成績を悪化させているのです。 これを解決するには、やはり基礎飼料となる乾草の質を向上させるのが、もっとも大切だと思われます。
 今回、残念ながら、蹄底潰瘍の牛が2頭見つかってしまいました。
 これは、餌だけの問題では無く、牛床、牛の体形に関係するのでこの点は、また次回に