学生の実習も折り返しとなり、後3ヶ月となりました。この頃になりますと、作業もほぼひとりでできるようになってくるのですが、ここが落とし穴に落ちる頃なんです。 
 作業も手際よく、サッサとでき、時間に余裕もできてくるので、作業が、楽しくなってきて、いろいろと手を出したくなってくるのですが、そこがそこ、経験が足りません。
 その経験を補うことが、 ”見る”ことなんですが・・・
 学生がしないこと、第一位が、 牛を見ない なんです。
 仕事ができるようになったのだから、牛を見るようになってくれればよいのだけれど、(大体暇な時、職員は、牛を見ているのですよ!!) 学生は、牛をパドックに出しても、フリーストールに行っても牛を見ないで、すぐ仕事をしてしまう。
 時間に余裕があるのだから、もっと牛を見て欲しい。そうすれば、牛のいろいろな兆候に気付くようになり、発情だの、けが、病気だの発見できるようになるはずです。
 第二位 作業の確認をしない 馬、牛を出す、餌を給与するなど、作業をする前、した後、必ず目で確認すること。そうすれば、失敗や事故を防ぐことができるのですが・・・ 手際が良い事が災いして、やった仕事を見ないのです。 
 経験を積んでくると”視界の隅”が使えるようになります。
 つまり、目で直視しなくても、視界の隅で起きている事に反応できるようになるのです。(つまり、五感が鋭くなってくるって事なんですが)
 けれど、経験が少ないうちは、必ず確認してほしいものです。(そういう私も、ついつい確認しないで失敗するのですけどね・・)