hakkou-hidaka2007-05-26

 写真は、昨日生まれた和牛の子牛です。 父親は北仁で、少し標準より小さめのようです。元気にお母さんのおっぱいを飲んでおり、これといった問題はなさそうです。
 前にも書きましたが、日高農場には、乳牛のホルスタインの他、和牛の黒毛和種、緬羊のサフォーク、ポニーのハクニー、ウェルシュマウンテン、シェットランド、馬のクゥォーターホースの8品種を飼育しております。
 乳牛は、もちろん育成、乾乳、泌乳それぞれおりますし、和牛は、繁殖の他、販売用素牛(月令10ヶ月、体重300kgが目標)、育成、今はいませんが、肥育もします。緬羊は、繁殖の他、3ヶ月令での子羊の販売、肥育もたまに行います。 ポニーは、各品種ごとに種馬を飼育していますので、純血交配が可能ですが、昨年から人工授精も行うようになり、繁殖から育成、調教までなんとかできるようになりました。
 これだけ飼育していると大変なのが、えさの給餌です。日高農場のエサの種類は他の農場よりははるかに多いです。
 エサの混乱を防止するため、乳牛のエサは一カ所に集中していますが、各牛のステージで給与するエサが違うので学生は覚えるだけでも大変です。 牛の前のボードには、細かく量が指定されています。馬、緬羊のエサはA飼料と呼ばれる牛と供用できる飼料のみです。(哺乳用ミルクは別々の種類を購入しています)。頭数が多くなくて、エサの種類が多いので、学生は、各ステージの意味を理解しないと間違ったエサの給与をしてしまいます。 たとえば、分娩前の牛は、病気を防止するため、一時カルシウムの給与を停止するのですが、これを忘れてしまったり、子牛が食べるとおなかを壊すくらいの量を給与したり・・・・・
 エサの給与は、牛の飼養管理の基本であり、毎日行う大事な仕事です。 これをおろそかにすると牛は病気になってしまいます。
学生には、エサを給与する時は、牛の食い込みを毎回確認するように口が酸っぱくなるくらい指導しています。
 明日は、全道ブラックの共進会の見学です。 去年は出場し1等の枠に入る程、健闘したのだけれど、今年は良い牛がいなくてあきらめました。 来年はまた出たいと思います。