hakkou-hidaka2007-05-25

 今、和牛の赤ちゃんが産まれました。 20日が予定日だったので、5日ほど遅れての分娩です。昨年、初産の牛が、難産で子牛が死んでしまい、残念な思いをしました。 今回も初産の牛で、しかも予定日より遅れており難産の心配がされましたが、今回は母子ともに無事な分娩でした。 ただ、昼に隣の去年生まれた牛が、今回分娩した母牛のおっぱいを飲んでいたのが問題です。
 牛は、人間のように胎盤から免疫を子供に与えることができません。 だから、分娩直後の子牛は、全く免役能力がなく、母親のミルクからしか、免役を得ることができません。 また、最大の吸収力がある時間は、24時間以内ですからできるだけ早くに母親の初乳を飲ます必要があります。 この大事な初乳を隣の牛が飲んでいたわけです!! しかし!!技術の進歩はすばらしく今ではガンマグロブリンが入った人工初乳が売られており、今回はこれを飲ませてきました。 ただ、子牛の大腸菌の下痢を抑えるワクチンを母牛に注射したのが無駄になったかもしれませんが・・・
 性別は、雌だったので、繁殖用に残すことになると思います。 今、現在、繁殖用の雌牛が7頭しかしません。 20頭くらいまで、増やしたいと思っているのですが、 これがなかなかうまくいかなくて・・・ 雌がほしいときに雄が生まれ、雄がほしいときに雌が生まれる・・・これだけは、神様の気分次第です。 今年、和牛は、後5頭生まれる予定、全頭無事に生んでくれたらと思います。
 写真は、明日アップします。