hakkou-hidaka2007-05-20

 今日一日、牧場では、いろいろあったのですが、一番の出来事は、写真のように、丹頂鶴?が牧場内のパドックに現れたこと。 日高農場の場所は、日高門別なので、ウトナイ湖の白鳥などが、よく頭の上を飛んでロシアに帰るのですが、鶴は、今まで見たことがありません。それも今回はつがいで!! 最初は、鷺か??とも思いましたが、とんだ姿はまさしく鶴!! 驚きました。 これは、オジロワシがこの上で飛んだ姿を見た以来の感動でした。 
 今日は、本当は、この前生まれたシェットランドポニーのみかん君のパドックデビューと馬の種付け付いて書くつもりでしたが、今回は、取りあえず種付けだけ。
 馬は、牛と違い発情期間が1週間あり(牛は、だいたい1日)、種付けする時期を確定することが難しいことがあります。馬は季節繁殖で、春先からだんだん強い発情を見せ始め、大体夏ごろに弱くなります。牛は、一年中発情が起き、乗駕運動などさまざまな症状がでて発見しやすいのです。馬は、雄馬に近づけて、陰部の反応をみて発情を発見します。 これが俗に言う”当て馬”です。これが、とても危険な作業でして、発情でない牝馬は、雄馬に近づくと怒って暴れるのです。
 この当て馬でも残念なことに排卵の時期だけは確定できません。 競走馬の場合、獣医さんに卵巣を見てもらうのですが、シェットランドなど小さいポニーは無理。 そこのでうちにドラミンスキーという排卵の時期を推定する器具があります。 この器具を発情の馬の膣に挿入して、子宮内の電気伝導率を計測し、その変化から排卵時期を特定するのです。 うちでは、このふたつの方法を、併用することによって種付けする時期を決定しています。 今回ピッコロという牝馬に、ミニキングという牡馬を種付けしました。 これがもう30分を越える大作業、このキング君 種付けがとても下手なのです。 問題は牝馬より体が小さいことが原因なのですが、陰部まで自分の足では、ちょっと足りないので、態勢を整えるために牝馬をかむのです。 それで牝馬は怒って蹴ろうとするし、暴れるし・・・それになかなか勃起しないのも大変で・・・だから、うちの牝馬は、発情でもキングの前では、発情を見せません。 嫌われも者のキング君です。 今年は、後2頭種付け予定。がんばってくれよ!ミニキング。