ハクニーポニーの小枝に人工授精をしました。 
 このハクニーポニー、もしイギリスの登録協会の記録が正しければ、日本に正式に繁殖として導入したのは、本校だけのはずです。 もう40年以上前にイギリスより輸入したので、今ここに残っているハクニーポニーがもしかすると日本にいる純血の最後の貴重な雄と雌になるかもしれません。  近親交配になってしまうので、もう純粋種は残せませんが、とにかく遺伝子は残そうと今回は、音更の改良センターより純血アラブの精液で人工授精しました。
 馬は、牛と違い発情の期間が長く、排卵の時期が特定し難いのですが、当場には、ドラミンスキーと呼ばれる膣内の粘液の電気伝導率を計測する器械がありますので、ある程度特定することができます。 また今回の場合、受精後、排卵促進剤を注射し、排卵を誘発しております。
 うまくすれば、来年、ハイブリットの子馬が生まれるでしょう。(ハクニーは、アラブに匹敵するぐらい、耐久性が高いので、馬の耐久競技に対応できる馬になるかもしれません???) 
 日本の馬の産業は、ほとんど競走馬なので、馬の人工授精は盛んではありません。(サラブレットは、人工授精の馬の登録を認めていません) 世界では、馬術などの馬の生産に盛んに使われ、昨年などクローン馬まで創られるようになりました(去勢した馬からでも子馬が創れる!!)。 近い将来、簡単に馬の精液が世界から購入できるようになればと思います。